| めぞん一刻 | |
|---|---|
| ジャンル | ラブコメ・青年漫画 |
| 漫画 | |
| 作者 | 高橋留美子 |
| 出版社 | 小学館 |
| 掲載誌 | ビッグコミックスピリッツ |
| 発表期間 | 1980年11月号(創刊号) - 1987年19号 |
| 巻数 | 15冊(単行本) 10冊(ワイド版) 10冊(文庫版) 6冊(コンビニ版) |
| アニメ | |
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| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
『めぞん一刻』(めぞんいっこく)は高橋留美子によるラブコメディ漫画作品。及びこれを原作としたアニメ(テレビ・映画)、実写版映画、テレビドラマ作品。本項では原作である漫画作品を中心に、関連作品全般について述べる。
目次 |
「時計坂」という町にある「一刻館」という名の古いアパートの住人・五代裕作と、管理人としてやって来た若い未亡人・音無響子を中心としたラブストーリー。人より苦労を背負い込んでしまう世渡り下手な青年・五代裕作と、生来の鈍感さと亡き夫への操ゆえの真面目さを合わせ持つ美人管理人・音無響子の織り成す恋愛模様が、常識はずれの面々が住むおんぼろアパート「一刻館」を舞台に、高橋独自のリズミカルでコミカルな展開で小気味良く描かれる。1980年代のラブコメディー漫画の金字塔として名高い作品である。
「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)誌上において、創刊号である1980年11月号から1987年の19号にかけて連載。ビッグコミックスピリッツは創刊当初月刊であったが、月2回刊からさらに週刊へと変わり、掲載の頻度は増えていった。
単行本は全15巻。2007年4月27日に新装版として発売される。1992年から1993年にかけて、A5判のワイド版としても発売され、1997年には文庫版が出ている。1986年にはアニメ化、実写映画化され、1988年にはアニメ映画も作成されている。また、2007、2008年にはテレビ朝日系列でテレビドラマが2本製作、放映された。
連載当初、高橋は西武池袋線沿線の東京都東久留米市に居住しており、本作品の初期の風景描写にはこの街の様子がうかがえる。例えば「時計坂駅」の外観は、西武線東久留米駅がモデルとなっている。駅舎やプラットホームの描写に同駅の特徴が見て取れる[1][2]。連載当時の東久留米駅は現在の北口駅舎しかなく、駅舎脇には「狭山そば」の店舗があった(作中でゆかり婆さんがそばを食べながら店を出てくるシーンがある)。原作中にみられる時計坂の描写の多くは、東久留米駅北口から徒歩数分圏内の町並みをモデルに作画されていることが愛好家らの研究[3]により発見されているが、その多くは20年以上の時の経過により消失し、面影がわずかに確認出来る程度である。なお、作者は当作品の連載中に、同じ西武線沿線の練馬区に転居しており、初期の作画と後期の設定が同一性を保持していないことが指摘されている。中期頃の原作に郵便物で「東京都練馬…音無響子様」(61話)と描写されるシーンが登場する。
アニメ化に際してアニメーターが黄色い車両を中央・総武緩行線にしようと決めたのか[4]、アニメ31話では「立川」、「津田沼」の行き先を出した電車が描かれており、92話では「西船橋」の方向幕を出した電車が描かれている。また、アニメでは「都内時計坂市時計坂町1-3-10」と書かれた手紙が54話、61話に登場した。
物語は、高橋が得意とするシチュエーションコメディの手法が採用され、すれ違いと誤解の繰り返しが各話の基本構造となっている。固定電話は普及していたが、五代は経済的理由で電話を引けない状態であり、アパートの電話は管理人室と共用にそれぞれ1台という設定がなされた。ガールフレンド(こずえ)から五代あてにかかる電話を響子が取り次ぐなど、現在では考えにくいシチュエーションから生じ得た数々のすれ違いと誤解、住人たちの干渉などは、物語のための大きな舞台装置となっている[5]。
登場人物はそれぞれが際立った個性を持っている。"非常識のかたまり"とも言える一刻館の住人をはじめとして、アクの強いキャラクターたちが織り成す奇妙でおかしな行動の数々も、物語の重要な要素である。住人の苗字には、居住する部屋番号と同じ数字が入っている(ストーリー上の重要人物の三鷹瞬、七尾こずえ、八神いぶき、九条明日菜も含む)が、これは高橋が大ファンである筒井康隆の短編小説『死にかた』から発想を得たとも言われている[要出典]。際立った個性をもつ典型的なキャラクターを使い、回話ごとにキャラクターを軸に物語を展開させる手法はコメディの正統にあり、主要登場人物のキャラクターの系譜は他の高橋作品にもしばしば登場している。
高橋が大学時代に住んでいた西武池袋線江古田駅近くの[要出典]中野のアパートの向かいにあった下宿屋の住人がトランシーバーでやり取りし合っているなどといった様子が面白そうだったことから、下宿屋の人間模様(喜劇)を描いてみたいというのがこの作品のきっかけであり、当初は恋愛作品の予定ではなかったという。そのためか初期には浪人の五代を一刻館の住人がからかうストーリーが多かったが次第に恋愛中心のストーリーになっていった。この下宿は1980年の春に取り壊され連載を決めたときにはすでに建物は無かった[6]。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
東京近郊の時計坂という町にある木造2階建ての建物で、本作の主な舞台。この建物には時計搭があり、そこから一刻館という名前がつけられた。建物としては大変古く、床板がよく壊れ白アリが住み着いたりしていた。なお、アニメ版では築70年となっている。何回も壊れかける危機を迎えたが最終話まで壊れることなく持ちこたえた。
原作第3話で一度だけ時計台の鐘が鳴った。また同3話で昭和15年3月13日に記された壁書きや戦時中の古い写真、当時の物品などが描写されており、戦時中の空襲を免れたとの設定の建物である。
一刻館での主な行事として、一刻館メンバーによる宴会がある。主な宴会場所は5号室の五代の部屋である。入居祝いの場合はその入居者の部屋で、水道修繕祝いの場合は水道前の廊下など様々なお祝い事にかこつけると、そのお祝いに関する場所でやることも多い。毎年のクリスマスでも一刻館メンバーなどで行われている。
全6室の他、管理人室(八畳)、トイレ×2、時計小屋があり、1階は六畳+四畳半、2階は六畳一間である。ただし、アニメ版では1階専有部分は六畳一間のみである。浴室設備はない。屋根の時計台は壊れているため、常に10時25分を指しているが、まれに別の時間を指していることもある。なお、アニメ版では構造がやや違い、時計台の文字盤がローマ数字だったり、玄関の石段の数や形が違う、消火器などが設置されている。
原作では建物全体が長方形に描写されているにもかかわらず、1階・2階の間取りが大きく異なることや、管理人室にむかう通路の長さと管理人室の大きさとの不均衡など設定上でのアンバランスさが見られる。アニメでは2階の通路を不自然なほど広くとることや建物全体のリバランスなど(管理人室は母屋からはみ出した構造になっている)で対処している。
入居者についての詳細は#登場人物を参照。各部屋の入居者は以下の通りで、名前に数字が入っている。なお、管理人室は0号室とみなす。
ビックコミックスピリッツ創刊号より連載。第10話の1981年6月よりスピリッツの月2刊化、第124話の1986年4月からは週刊となっている。副題は、唄の題名や諺や名セリフなど何かをもじったものや、そのまま採用したものが多い。
全15巻版
全10巻版
全6巻版 コンビニ版
1984年、NHKラジオで単発ラジオドラマ化。
同じく高橋留美子原作の『うる星やつら』に続いて本作もアニメ化され、テレビアニメ、OVA、劇場用アニメが製作された。
詳細は「めぞん一刻 (アニメ)」を参照
| めぞん一刻 | |
|---|---|
| ジャンル | ラブコメ |
| 映画 | |
| 監督 | 澤井信一郎 |
| 制作 | 東映、キティ・フィルム |
| 封切日 | 1986年10月10日 |
| 上映時間 | 97分 |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
石原真理子主演のもと映画化された。人物構成以外は原作から離れ、独立した一本の作品として制作されたオリジナルストーリーである。原作にあった軽妙さや、高橋留美子独特のコミカルな「間」などはほとんど描かれず、監督である澤井の感性が貫かれた、しっとりとやや暗いイメージの不思議なラブコメディとなっている。
配役は原作のイメージを再現出来る俳優を厳選してキャスティングされた。中でも四谷役の伊武雅刀は「はまり役」との呼び声が高く、逆に伊武本人が四谷のモデルなのではとの説も流れたが、原作者の高橋はこれを否定している。ただし、同時期のアニメ雑誌などによれば、高橋は「伊武が四谷のイメージに合致している」旨のコメントを残しているらしい。また、アニメ版で四谷役の声優・千葉繁は、キティフィルムファンクラブのインタビューで「伊武の四谷役の印象が強烈で、彼がやったほうがよいのでは」、と一旦は断ったと語っている。五代を演じた石黒賢は本作が本格的な初主演作である。
公開時期に合わせ、ギルバート・オサリバンが歌う本作の主題歌は同時期に放送されていたテレビアニメ版とのタイアップのため、その主題歌としても使用されたが、わずか1回で使用が中止される事態となった。
| めぞん一刻 | |
|---|---|
| ジャンル | ラブコメ |
| テレビドラマ | |
| 監督 | 本木克英(浪人編) 赤羽博(完結編) |
| 制作 | テレビ朝日・東北新社クリエイツ |
| 放送局 | テレビ朝日 |
| 放送期間 | 2007年5月12日 - 2008年7月26日 |
| 話数 | 2話 |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
伊東美咲の主演で、初のテレビドラマ版が制作された。五代裕作役は、芸能活動をしていない一般男性を条件にオーディション選考され、中林大樹に決定した。
時代設定は原作の雰囲気に合わせ、1983年(昭和58年)からはじまる。ドラマのプロローグとエピローグ部分には、現代となる2007年に五代が娘の春香を連れて一刻館が取り壊された跡地の公園で当時の思い出を語る、と言うシーンが描かれている。
各種設定が原作および以前の作品と異なるように変更されている。響子が管理人として一刻館にやってきたのが1983年、五代が1963年5月4日生まれ、一の瀬花枝が1946年11月3日生まれ(保証人:父 - 一の瀬政三・夕張市在住)。六本木朱美が1956年6月6日生まれ(保証人:兄 - 六本木健)。
2007年の放送分では、話は完結しておらず次回に含みを持たせた終わり方であったが、続編となる完結編が2008年7月26日に放送された。なお、七尾こずえ役は榮倉奈々から南明奈に交代した。
「想いで~」は、原作の序盤を元にしたゲームオリジナルストーリー。響子がひた隠しているという、ある秘密を探る、というのが最終目的である。しかし、何も知らずに始めると、その目的が全く分からない。しかも四谷の機嫌が悪いと五代が死ぬという展開もある。原作の五代同様、アパートや街をうろうろしたり、金欠に困ったりといった行動をプレイヤーは繰り返す。セーブはトイレで行なう。トイレでは下着姿の響子を見られるという裏技もあった。 響子のハートをつかむことに成功したエンディング後、収支報告が表示される。しかし普通にプレイするとまずマイナス(借金)になる厳しい展開で、この金運のなさは原作どおりである。さらに郁子のケーキや祖母のお小遣いをたかりまくり一切借金しないようにプレイすることも可能だが、報告書に表示される収支は「-1円」である。
なお『うる星やつら』のラムに似たスーパーの店員(話しかけると「だっちゃ」の口癖が時折出る)が登場したり、特定の日時に一刻館に帰ると、アニメ版に登場しない二階堂と会話ができるなど細かい演出がある。
PCエンジン版、PC版はほぼ同じ作りであるが、ファミコン版はエンディング等が追加されており、ファミコンにしてはかなりグラフィックがよい。
完結篇は、原作の終盤と映画版完結編のストーリーに沿ったゲームとなっている。X68000版は、シナリオ・グラフィック・BGM等に一部差異がある。また、セリフの一部が響子役の島本須美によって演じられ、しゃべるようになっていた。
Windows95版は、パソコン版の「想いで~」と「完結篇」の2作を、Windows用にリメイクしたもの。ディスクは通常のCD-ROM用ケースに入れられ、木製・オルゴール付の特製ケースに収められている、また3000個限定で販売された為未開封の物は数万円の値段がつくこともある。
オリンピアよりパチスロ機「めぞん一刻 (パチスロ)」が2006年11月下旬からリリースされた。原作のエピソードをゲーム化しているが、テレビ版とは別の声優陣が出演している。
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