| この項目はその主題が日本に置かれた記述になっており、世界的観点からの説明がされていない可能性があります。ノートでの議論と記事の発展への協力をお願いします(Template:国際化)。 |
送信所(そうしんじょ)とは、無線局の電波を発射する為の施設。特に、業務用無線局や放送局の送信施設を指す場合が多い。
目次 |
一般に業務用大電力無線局は、その業務の性質上、巨大なアンテナと大出力の送信機を必要とする場合が多い。アンテナ展張のための広大な敷地を確保し、また基本波障害(高調波ではなく送信する電波そのものによる他局への電波障害)を防ぐ意味から、人里離れた郊外にそのための施設を置く。
施設の内容は、出力数100kwの無線送信機と、高さ・全長数10mにも及ぶアンテナを張るための鉄塔である。
通信を行なう為の受信機が置かれ、無線通信士が常駐する通信所は業務に便利な人里に設置され、送信機と通信所の間は専用回線で結ばれる。
放送局の送信所では、演奏所からの映像・音声信号を無線あるいは有線回線によって受け取り、送信機を用いて電波としてアンテナから輻射する。
放送局には放送区域の多くをサービスエリアとする親局と、親局でカバーしきれない地域にサービスを行う中継局がある。放送区域が法令により限定されるコミュニティ放送では、アマチュア無線局程度の設備で必要にして充分な為、送信機は演奏所と同居している例もある。
中継局も送信所としての機能を持つが、入力となる回線に違いが見られるほか、親局にくらべると規模が概して小さい。送信所の多くはサービスエリアを見通せる山上に設置されるが、東京タワー、名古屋テレビ塔、福岡タワーのように平野部の市街地に数百m高の電波塔―頂点にアンテナを立てた鉄塔を建設して設置する場合もある。送信所の建物は局単独の施設もあれば複数の局で共同使用する施設も存在する。なお、ここでは地上波放送の送信所について説明し、衛星放送の地球局(アップリンク局)は衛星放送に譲る。
演奏所から送信所への信号伝送は電気通信事業者が敷設する専用有線回線、放送局が自社保有する無線回線(これをSTLという)などで行われる。 中継局では、放送波を受信してこれを再送信する方式、放送前の信号を有線あるいは無線の回線で受けてこれを送信する方式などがある。中継局の周波数・電力・アンテナの指向性などは必要なカバーエリアを確保し、また他の区域の放送に影響を及ぼさないよう注意深く選定されている。
大規模な局では日本国内の場合、中波放送最大500kW、超短波(FM)放送最大10kW、地上アナログテレビジョン放送最大50kW(映像)・同12.5kW(音声)、地上デジタルテレビジョン放送最大10kWに達する大電力の送信機で、24時間365日のサービスを行うため、装置の故障で放送が休止しないよう多重化されている。例としては2台を同時に動作させて切り替える現用予備方式、3台のうち2台を常時稼動させて出力を合成(加算)し、1台を待機させておく方式などがある。また、近年の固体化(半導体)増幅器*を用いた送信機では多数の増幅器モジュールの出力を合成しているため、1台1台の増幅器の故障があっても直ちに停波することはないが、故障した増幅器の分を他で補えるよう定格出力に余裕を持った構成をとることも行われている。
※昭和中期までは真空管を用いるのが普通だった。「終段管」の表現が現在でも使われるのはこのため。
中継局ではサービスエリアが限られる―広くする必要はないため、数100Wから、場合によっては数百mW出力程度のものまで状況に応じて様々な規模のものが用いられる。
送信機の出力を電波として輻射するためのアンテナは、必要なサービスエリアと送信機の出力電力に応じて適切な利得や指向性を持ったものが選ばれ、アンテナによってはティルトさせて使用されることもある。通常VHFおよびUHF帯用のアンテナは、周囲の障害物を避けるため、山や高台の鉄塔上に設置される(放送局によってはAMラジオの送信所に併設されているところもある)。また、中波・短波放送では接地抵抗が低い海上(RKB毎日放送など)・海岸沿い(ラジオ関西など)・河川敷(アール・エフ・ラジオ日本など)・競艇場付近(TBSラジオ&コミュニケーションズなど)・湖沼(ラジオNIKKEI千葉長柄送信所など)池付近・水田地帯・湿原などに垂直型の無指向性アンテナを建設することが多い。ただし海上や海岸などは塩害の影響を受けやすく、鉄塔の寿命が比較的短い欠点がある。
超短波以上の周波数で発射される送信所の多くはサービスエリアを見通せる山上に設置されるが、山上に設置することによって、送信機を保護する局舎(コンクリート製の小屋)と鉄塔、麓から送信所までの道路・電線路・通信線路の存在が景観を損ねている(景観破壊)問題があり、特に最近は自然環境保護を理由に自然公園内の山への設置が難しくなってきている。この為、麓に多数の送信所を設置する必要が発生(特に北海道(HBC・STV・HTB・uhbは100局以上)・兵庫県(SUNは100局以上、近畿広域4局も2府4県で約180局あり、その半数の約90局は兵庫県内)・長崎県(NBC・KTNは100局以上)・鹿児島県(MBC・KTSは100局以上))し、送信所の設置・維持・管理が高コストになり、放送局等の経営を圧迫、または放送局等の財務状況を理由に麓に多数の送信所を設置できない問題が浮上している。その影響で、平成新局を中心に難視聴地域が多くなっている。
stock | retire | vm
Why are we here?
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License
This page is cache of Wikipedia. History