ドーナツ化現象(ドーナツか げんしょう)とは、中心市街地の人口が減少し、郊外の人口が増加する人口移動現象。人口分布図で見ると、中心部が空洞化することからドーナツになぞらえて名付けられた。社会問題の一つ。
都市の成長と共に中心市街地から一般住宅が減少し、事務所や商業施設が増加する現象が見られる。従って中心市街地では昼間人口は増えても、居住者(夜間人口)が減少し、コミュニティの崩壊などが問題になる。一方郊外においては都心からの人口流入が急速である場合、それに対応する社会資本整備が追いつかない、無計画な都市化が進むなどといった問題が発生する。
住宅を郊外に取得し移転するのは主に生産年齢人口であることから、児童数の増減は全体の人口以上に急激なものとなる。従って中心部では児童数の減少による学校の統廃合、郊外ではその増加による学校施設の不足や施設整備にかかる自治体の財政負担の重さなどが大きな問題としてとりあげられやすい。
ドーナツ化が起こる原因としては、中心部の住居費の高騰や環境悪化、郊外への大型店の進出(それに伴う中心市街地の店舗の撤退)等による郊外の住環境の向上、車社会への対応の遅れなどがあげられる。
日本の場合、この現象は郊外でのニュータウン建設などが盛んであった高度経済成長期から見られるようになり、地価が高騰するバブル景気にはより顕著になった。特に東京、大阪、名古屋の三大都市圏においては隣接県への急激な人口流出としても現れている。
例:東京23区内ではあるが、比較的郊外の世田谷区は大都市並みの人口85万人とかなり多く、政令指定都市の要件を満たしているのに対して、都心の千代田区は小規模地方都市並みの人口4万3000人である。
また、関連して次のような現象も問題となっている。
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